わきの下には「アポクリン汗腺」と「エクリン汗腺」「皮脂腺」という3種類の分泌線があり、このうちわきがの元凶といわれているのが、「アポクリン汗腺」です。「アポクリン汗腺」からの汗の成分(脂肪酸エステル)と皮膚表面の常在菌が混じり合って、わきが特有の臭いを発します。
アポクリン汗腺は、ホルモンの分泌が活発になる「思春期」のころより活動をはじめる為、13~21歳頃に症状が現れる方が多いようです。この時期は人格形成の上でもデリケートな年齢にあたる為、親御さんが子供の「体臭」について心配されてカウンセリングにこられるケースも多いです。
また、「アポクリン汗腺」色素を含む汗を分泌する為、わきが症状の強い方は洋服に黄色い汗ジミを作ることがあります。「アポクリン汗腺」はワキの下、乳輪、陰部、外耳道、へそなど身体の決まったところにしかありません。耳アカが湿りがちな人はアポクリン腺からの汗の分泌が多いことが考えられますので、「わきが体質」と予想されます。
一方、エクリン汗腺からの汗は臭いがありません。しかし、エクリン汗腺は「わきが物質」を周囲にまき散らしたり、ほぼ全身にありますので、大量の水分と塩分を分泌し、多汗症の原因となります。